リーガルワークス合同事務所

15

2月

2010

コンプライアンス違反を防ぐには - 関戸幸一「コンプライアンスの部屋」

コンプライアンス違反を引き起こしやすいのはどのような組織でしょうか。これについての研究も近年進んでいます。今回の記事ではコンプライアンス違反を引き起こしやすい組織の特徴を紹介し、その対策のきっかけを考えます。

組織がコンプライアンス違反を起こす場合、その要因をはっきり特定できるとは限りません。また、要因は一つだけとは限りません。しかし、その要因となる可能性が高いと考えられている事項はいくつか明らかになっています。

 

次にそれを列挙します。ご自身の組織はどの程度あてはまるでしょうか。

  • 隠蔽体質。バレなければいいという意識が蔓延している。
  • 同族経営、ワンマン経営。上層部が絶対的な権力を持っており独裁的な体質である。ただし経営者の性格によっては逆に違反が起きにくいこともある。
  • 身内に甘い。不祥事を起こした該当者に対する処分が甘く信賞必罰の精神がない。
  • 努力義務を遵守する意識が欠如している。
  • 自己中心的な幹部・社員が多い。
  • 善悪の区別が付かない幹部・社員が多い。
  • 精神論に終始したり当該個人にのみ責任を追及したりして、組織的構造的な問題の解決に取り組まない。
  • 組織の価値観が共有されていない。
  • 組織のミッションが明らかになっていない。もしくは浸透していない。
  • 組織のビジョンがない。もしくは浸透していない。
  • クライアントの利益や安全より組織の利益を優先させる傾向が強い。
  • 経営陣が一般社員の意見を聞く場がない。
  • 上司・部下間の信頼関係がない。
  • 業務・プロジェクトの責任の所在がはっきりしていない。
  • 自社が提供している商品・サービスの質を定期的に判断する仕組みがない。
  • 自社が抱える課題やリスクを定期的に洗い出す機会がない。
  • 自社が重視すべき法令を把握していない。
  • 情報が共有されていない。

いかがでしょうか。これを見ると、コンプライアンス違反が起こりやすいかどうかは、組織がうまく運営されているかどうかに直結する問題であることが分かります。言い換えると、コンプライアンスに取り組むことはよりよい組織づくりに取り組むことと同じです。

 

行政書士 関戸幸一