リーガルワークス合同事務所

01

9月

2009

新たな「職場における熱中症予防対策」の概要 - 高橋弘次「労務のポイント」

厚生労働省は、熱中症を予防するため、今般、熱中症予防対策の通達を改正しました。

熱中症とは

熱中症は、高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分(ナトリウム等)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称であり、めまい・失神、大量の発汗、頭痛・吐き気・嘔吐、意識障害・痙攣、高体温などの症状が現れます。

職場における熱中症の発生状況

平成20年の熱中症による死亡者数は17人で、業種別にみると、建設業、製造業、警備業の順で多くなっています。

WBGT値(暑熱環境による熱ストレスの評価を行う暑さ指数)の活用

暑さ指数であるWBGT値を求め、定められた基準値を超える場合には、下記の4以下の対策の徹底を図ります。

作業環境管理

通気性の良い服装等の着用や作業場所の冷房、休憩場所の整備等を図ります。

作業管理

休憩時間等の確保や、身体作業強度が高い作業を避けるなどの対策に努めます。熱への順化(熱に慣れ、その環境に適応すること)が熱中症の発症に影響します。計画的に熱への順化期間を設けましょう。 自覚症状の有無にかかわらず水分・塩分の定期的な摂取の徹底を図ります。(スポーツドリンクなどを、20~30分ごとにカップ1~2杯程度を摂取することが望ましいと言われています。)

健康管理

糖尿病、高血圧症、心疾患、腎不全等は熱中症の発症に影響を与えるおそれがあるので、健康診断を行うなど適切な措置を図ります。 また、睡眠不足、体調不良、前日等の飲酒、朝食の未摂取などとも関係があるので、日頃から健康管理の指導や相談を行うとともに、労働者の健康状態の確認等を行います。

労働衛生教育

作業管理者、労働者へ教育を行います。

救急処置

緊急連絡網の作成及び周知、必要に応じて救急隊の要請等を行います。

 

特定社会保険労務士・行政書士 髙橋弘次